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【保育士が解説】育児疲れでひとりになりたいときは?手を抜いていい育児とリラックス法

【保育士が解説】育児疲れでひとりになりたいときは?手を抜いていい育児とリラックス法
Expert's Guide

【保育士が解説】育児疲れでひとりになりたいときは?手を抜いていい育児とリラックス法

毎日一生懸命育児をしている中で、ひとりになりたいという気持ちになる瞬間があるかと思います。そう感じることに、罪悪感を覚えてしまうママも多いのではないでしょうか。

その気持ちは、ママが毎日育児を頑張っているからこそ生まれる、自然なサインです。この記事では、育児に前向きになれるようなヒントを、保育士兼ベビーシッターとして多くの家庭に寄り添う原島円さんに伺いました。

育児疲れが起こる原因を整理し、手を抜いても良い育児のポイントを解説します。また、ほっとできるリラックス方法もあわせてご紹介しますので、ママ自身が少し楽になれるきっかけを一緒に考えていきましょう。

育児疲れが起こる5つの原因

育児疲れは、さまざまな原因が積み重なって起こる場合がほとんどです。そのため「もっとしっかりしなければ」と責めると、逆にしんどくなってしまうでしょう。

ここでは、育児疲れでよく見られる5つの原因を保育士の視点からご紹介します。

睡眠不足

睡眠は心と身体に大きな影響を与えます。赤ちゃんの夜泣きや頻繁な授乳で、まとまった睡眠を取れない日が続くと、心身ともに消耗してしまうでしょう。

睡眠不足は判断力や感情のコントロール力を低下させ、些細なことでイライラしたり、涙が出やすくなったりする原因に。寝不足が続くだけでとても辛く感じられます。

体力の消耗

抱っこ・授乳・寝かしつけ…育児は体を使う場面がとても多いです。特に子どもが小さいうちは、一日中体を動かし、休む間もない状態が続きますよね。

慢性的な体力の消耗が蓄積されると、何もしたくない、動けないという疲労感につながります。

孤独感

育児中は家に閉じこもりがちで、大人と話す機会が大幅に減ります。「誰も気持ちをわかってくれない」「ひとりで頑張っている」という孤独感は、心の疲れを深める大きな要因のひとつです。

パートナーが仕事で不在の時間が長い場合や、実家が遠くサポートを受けにくい環境では、特に孤独を感じやすくなる傾向にあるでしょう。

自分の時間がほとんどない

育児が始まると、食事や入浴などが自分のペースで進めることが難しくなります。以前は当たり前にあった「自分の時間」がなくなることで、自分を見失う感覚を覚えるママも少なくありません。

自分のための時間がないことは、心の余裕を持ちにくくなる原因にもなります。

育児を頑張りすぎてしまう

「良いお母さんでいなければ」「子どもに不自由させてはいけない」という思いが強いと、無意識に自分を追い込んでしまいます。現代はSNSで理想としている育児の発信が沢山見られますよね。

SNSで見た育児の発信と自分を比べて落ち込んだり、手を抜くことに罪悪感を感じたりするママも多いです。頑張りすぎてしまうことが、育児疲れを加速させている場合もあります。

育児疲れやひとりになりたい気持ちの解消法

育児中に疲れを感じ、自分だけの時間が欲しいと思うことは、決して珍しいことではありません。育児疲れを抱え込まず発散できるよう、小さな息抜きを日常に取り入れてみましょう。下記では、育児疲れをやわらげるための方法をご紹介します。

ひとりの時間を意識的に作る

「ひとりの時間なんて取れない」と思っているママも多いかと思います。子どもが寝た後の短い時間やパートナーに子どもを任せる時間などを活用して、「ひとりの時間」を意識的に確保してみましょう。好きな飲み物を飲んだり、読書をしたりする時間が、心のリセットになります。

育児の中で手を抜いていい場面を知る

「手を抜く=サボっている」と考えがちですが、すべてを全力で頑張り続けることで、育児疲れにつながることがあります。手を抜いていい場面を知ることで、罪悪感なく休めるようになるでしょう。

手を抜きやすい育児の場面は、次で詳しく解説します。

サポートを上手に活用する

育児はひとりでするものではありません。パートナーや家族、地域のサービスを上手に頼ることで、育児疲れの解消につながります。

「頼むのが申し訳ない」と思うママも多いですが、サポートを活用することで、心に余裕が生まれ、子どもと笑顔で向き合える時間が増えるでしょう。

【保育士監修】育児で手を抜いても大丈夫な場面

育児は手を抜いて良いとわかっていても、どこで抜いていいかわからないというママも少なくありません。ここからは保育士の経験から、子どもへの影響が少なく、育児の中で安心して手を抜ける場面をご紹介します。

離乳食・幼児食は市販品を取り入れる

毎回、食事を手作りすることは素晴らしいことですが、それを毎日続けるのは大変ですよね。市販のベビーフードや幼児向けのレトルト食品は、栄養バランスを考えて作られており、安全性も十分確認されています。

食事に市販品を取り入れることは、育児の中で手を抜きやすい場面の一つ。食事の内容よりも笑顔で食卓を囲めることを大切にしたいですね。

子どもの一人遊びを見守る

ママの中には「もっと一緒に遊んであげなければ」と考える方も多いかと思います。しかし一人遊びは、子どもの発達において重要な時間です。

一人遊びを行うことで、自分で考えて行動する力や集中力、創造力が育まれます。安全を確認しながら少し距離を置いて見守ることも、育児には必要です。

ママの存在が近くにあるだけで、子どもは思い切り遊ぶことができるでしょう。

寝かしつけに時間をかけすぎない

「寝かしつけに1時間以上かかる」というママも珍しくありません。寝かしつけに疲弊してしまうと、自分の時間がなくなってしまう原因に。

添い乳や抱っこ以外にも、部屋を暗くしたり、室温を調節したりするなどの方法を試してみましょう。「すぐに寝かせなければ」と焦ってしまうと、かえって寝なくなってしまうこともあるので、ゆったりとした気持ちで寄り添ってみてくださいね。

育児疲れの予防に!ママのリラックス方法

育児疲れを蓄積しないために、小さなリラックスタイムを取り入れてみると良いでしょう。以下ではママが実践しやすい、おすすめのリラックス方法をご紹介します。

好きな飲み物でひと息つく習慣をつける

温かいコーヒーや好きなハーブティー、甘いホットチョコレートなど、ひと息つける飲み物を決めるだけで、幸せな時間を作り出すことができます。育児の合間の少しの時間でも、意識的に自分のための時間を作ることで、心のリセットになるでしょう。

何もしない時間を作る

子どもが昼寝をしたとき、「この間に家事をしなくては」と動きたくなりますよね。その時間を5分でいいので、何もしない時間にあててみてください。

頭の中を空っぽにするだけで、体と心をスッキリさせることができますよ。

育児の合間にできる簡単なストレッチ

育児中は同じ姿勢が続いたり、重いものを持ち続けたりすることで、肩や腰がこりやすくなります。深呼吸を3回して、肩をゆっくり前後に回すだけでも体の緊張がほぐれる効果が期待できるでしょう。

寝かしつけの後や授乳の合間など、1〜2分あればできる簡単なストレッチを習慣にしてみてください。

好きな音楽や動画で気分転換をする

家事や授乳の合間に、好きな音楽を流したり、面白い動画を見たりして笑うとポジティブな気持ちになります。育児中でも自分の好きなものに触れる時間を持つことを意識してくださいね。

お気に入りのアイテムを身につける

ママの中には「育児中だからどうせ汚れてしまう」とお気に入りのアイテムから遠ざかってしまう方もいるでしょう。好きな香りのハンドクリームを塗ったり、好きな柄の靴下を履いたりなど、お気に入りのものを身につけることで、自分を大切にしているという感覚を持つことができます。

外見を整えることは、気持ちを切り替えるのにも効果的ですよ。

育児疲れが限界になる前にできること

育児疲れがひどくなる前に、早めに周囲にSOSを出すことは自分にとっても家族にとっても大切です。「まだ大丈夫」と思っていても、気づいたら限界になってしまう場合も少なくありません。

下記では、育児疲れが深刻になる前に知っておいてほしい、助けを求める方法や相談先をお伝えします。

パートナーや家族に気持ちを伝える

パートナーや家族に「気づいてほしい」と思っていても、言葉にしなければ伝わらない場合も多くあります。そのため、「今日はしんどい」「○○をお願いしたい」と具体的に伝えてみることが大切です。

直接言いづらかったり、伝えるのが難しかったりする場合は、手紙やメッセージでも良いでしょう。気持ちを言葉にするだけで、少し楽になることもあります。

ベビーシッターや地域の育児支援サービスを活用する

ベビーシッターや保育施設の一時保育、ファミリーサポートなど、育児を助けてくれるサービスが全国各地にあります。「預けるのが申し訳ない」と感じるママも多いですが、育児支援サービスは、ママがリフレッシュできるように存在しています。

月に1〜2回利用することで、心にゆとりをもつことができるでしょう。

保育士や専門家に相談する

育児の悩みは、保育士や保健師、子育て支援の専門家に相談することができます。地域の子育て支援センターや保健センターでは、育児の悩みを気軽に相談できる窓口があります。「こんなことを相談していいのかな」と考えがちですが、小さな悩みでも相談することで、気持ちが前向きになるきっかけになりますよ。

育児疲れを感じたら、ひとりで抱え込まないで(まとめ)

育児疲れでひとりになりたいと感じることは、ママが全力で子どもと向き合ってきた証し。育児の中には手を抜いていい場面がたくさんあります。

毎日の中にリラックスタイムを取り入れながら、自分を大切にすることで、子どもと笑顔で向き合うことができるでしょう。

育児は一人で完璧に行うのは難しいです。時には誰かに頼ることも忘れずに、これからも自分らしく育児と向き合っていきたいですね。

原島円さん、がんばるママたちの心にそっと寄り添い、優しく包み込んでくれるような温かいお話をありがとうございました。

「ひとりになりたいと思うのは、全力で向き合ってきた証拠」「市販品を頼って、笑顔で食卓を囲むことを大切に」という保育士の視点からの言葉に、張り詰めていた気持ちがふっとほどけ、救われた方も多いのではないでしょうか。家事も育児もすべてを完璧にこなそうとしなくて大丈夫です。たまには便利なサービスや周囲の手を借りて、大好きな香りのハンドクリームや温かい飲み物で自分を慈しむ余白を持つことこそが、癒しの時間を運んできてくれます。ひとりで抱え込まず、時には「手抜き」を味方にしながら、親子にとって心地よいまいにちのペースを見つけていきたいですね。