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赤ちゃんの離乳食用椅子の選び方|食べやすい姿勢の目安とおすすめの種類を管理栄養士が解説

赤ちゃんの離乳食用椅子の選び方|食べやすい姿勢の目安とおすすめの種類を管理栄養士が解説
Expert's Guide

赤ちゃんの離乳食用椅子の選び方|食べやすい姿勢の目安とおすすめの種類を管理栄養士が解説

「そろそろ離乳食が始まるけれど、椅子はどれを選べばいいんだろう?」「食べさせていると、すぐに姿勢が崩れてしまって上手く飲み込めているか心配…」そんな風に悩んでしまうこと、ありますよね。

離乳食用の椅子は、単に座るためのものではありません。赤ちゃんの姿勢や食べやすさに関わる大切なアイテムなので、ポイントを押さえて選ぶことが重要です。

今回は、赤ちゃんが安心して離乳食を食べられる環境づくりのために、椅子の選び方のポイントや食べやすい姿勢の目安について、管理栄養士の佐藤先生にお話を伺いました。

デザインの好みだけでなく、赤ちゃんの体にやさしくフィットする椅子選びのポイントを知って、毎日の離乳食時間をより快適で楽しい時間にしていきましょう。

離乳食が始まったら赤ちゃん用の「椅子」も検討しよう

離乳食が始まる生後5~6か月ごろになると、赤ちゃんが食事をする環境も少しずつ整えていく必要があります。そのひとつとして、赤ちゃん用の「椅子」も検討してみましょう。

最初のうちは抱っこで食べさせることもできますが、離乳食が進んでいくと、赤ちゃんが安定した姿勢で座れる場所を作ることが大切です。

姿勢が安定すると離乳食が食べやすくなる

赤ちゃんに合った椅子で姿勢が安定すると、次のようなメリットがあります。

  • スプーンを受け取りやすくなる

  • 口をしっかり閉じて食べやすくなる

  • 食べることに集中しやすくなる

このように、姿勢が安定することで赤ちゃんが食べる動作をしやすくなり、離乳食の時間もスムーズに進みやすくなります。

姿勢は「噛む力」にも関係する

姿勢の安定は、「噛む力」にも関係するといわれています。

足が宙に浮いた状態だと体をしっかり支えられず、踏ん張りがきかなくなります。その結果、口やあごの動きも安定しにくくなり、食べ物をしっかり噛む力が育ちにくくなります。

口やあごを正しく使って食べるには、足をしっかり床やフットレストにつけて、体が安定した状態で座ることが重要です。

椅子が合っていないときに見られる様子

椅子が赤ちゃんの体に合わず姿勢が安定していない場合、離乳食の時間に次のような様子が見られることがあります。

  • 食べながら体がぐらぐらする

  • テーブルに突っ伏してしまう

  • 途中で立ち上がろうとする

  • スプーンをうまく受け取れない

このような様子が見られると、「食べるのが苦手なのかな?」「離乳食があまり好きではないのかな?」と感じることもあるかもしれません。

ほかにも原因はさまざまですが、椅子の高さや足の位置が合っていないために、姿勢が安定していないことが影響している場合もあります。

もし気になる様子がある場合は、赤ちゃんの座り方や椅子の高さなどを一度見直すのもよいでしょう。

離乳食用の椅子にはどのような種類がある?

赤ちゃん用の椅子には、いくつかのタイプがあります。

  • ハイチェア ダイニングテーブルの高さに合わせて使うタイプの椅子。家族と同じ食卓で食事をしたい家庭に向いている。

  • ローチェア 床に座るスタイルで使う椅子。コンパクトなものも多く、リビングやローテーブルで使いやすいのが特徴。

  • テーブル(デスク)チェア 脚がついておらず、大人用のテーブルに取りつけて使うタイプの椅子。場所を取りにくく、外出先や帰省時などにも使いやすいのが特徴。

それぞれ特徴が異なるため、生活スタイルや環境、使う場所に合わせて選びましょう。

離乳食用の椅子を選ぶときのポイント

赤ちゃんの離乳食用の椅子を選ぶときは、次のようなポイントをチェックしておくと安心です。

足置き(フットレスト)があるか

足を支えるフットレストがあると、赤ちゃんの体が安定しやすくなります。成長に合わせて高さを調整できるタイプだと、長く使いやすくなります。

安全ベルトがついているか

赤ちゃんが立ち上がろうとしたり、前のめりになったりすることもあるため、安全ベルトがついていると安心です。

テーブルや座面の高さが調整できるか

テーブルの高さも食べやすさに関係します。一般的には、胸からみぞおちあたりにテーブルがくる高さだと食べやすいとされています。成長に合わせて調整できるか確認しましょう。

お手入れがしやすいか

離乳食の時期は、食べこぼしが特に多くなります。拭きやすい素材のものや、テーブルが取り外せるタイプのものを選ぶと、お手入れがしやすく清潔を保ちやすくなります。

食べやすい姿勢の目安「90度ルール」

赤ちゃんが食べやすい姿勢の目安としてよくいわれるのが、「90度ルール」です。

これは、「股関節(腰)」「ひざ」「足首」がそれぞれ 90度 に曲がった姿勢のことを指します。

この姿勢になると、体が安定しやすく、上半身を無理なく支えられます。そのため、スプーンを受け取ったり、噛んだり飲んだりする動きがしやすくなります。

椅子を選ぶときは、赤ちゃんがこの姿勢に近い形で座れるかどうかもチェックしてみるとよいでしょう。

【簡単チェック】姿勢が合っているか確認しよう

赤ちゃんの姿勢が合っているかどうかは、次のようなポイントを確認してみるとわかりやすいです。

<チェックポイント>

  • 背中をまっすぐにして座れている

  • 足が床やフットレストにしっかりついている

  • テーブルの高さが胸~みぞおちの位置にある

  • お腹とテーブルの間にこぶし1つ分の余裕がある

もし足がぶらぶらしていたり、体が前に倒れていたりする場合は、椅子の高さや足置きの位置を調整してみましょう。調整することで、姿勢が安定することがあります。

まとめ

赤ちゃんの離乳食用の椅子を選ぶときは、デザインや使いやすさだけでなく、姿勢をしっかり支えられるかどうかも大切なポイントです。

特に、以下の点を確認しておくと、赤ちゃんにとって食べやすい環境になるでしょう。

  • 足が床やフットレストにしっかりつく

  • 股関節、ひざ、足首が90度になる姿勢

  • 体が安定して座れる

  • 安全ベルトがついている

離乳食は、赤ちゃんにとって「食べる練習」の時間でもあります。赤ちゃんの体に合った椅子を選び、安心して食事を楽しめる環境を整えましょう。

管理栄養士の佐藤先生、赤ちゃんの成長に寄り添った、分かりやすく優しいアドバイスをありがとうございました。

「椅子が合わないと噛む力にも影響する」というお話にはハッとさせられました。赤ちゃんがぐずったり立ち上がろうとしたりするのも、もしかしたら「座りにくくて踏ん張れないよ」という大切なサインだったのかもしれないですね。

先生が教えてくださった「90度ルール」を頭の片隅に置いて、フットレストや高さを少し調整してあげるだけで、赤ちゃんもママもパパも、もっとリラックスして食卓を囲めるようになりそうです。

離乳食の時期は、盛大に食べこぼしたり、思うように進まなかったりと大変なことも多いものです。それでも、赤ちゃんに合った椅子を選び、食べやすい姿勢を整えてあげることは、毎日の食事時間をより快適なものにしてくれます。

すべてを完璧にする必要はありません。今回ご紹介したポイントを参考に、ときどき座り方や足のつき方を見直しながら、お子さんに合った環境を整えていけるといいですね。