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『もったいない』って何だろう?親子で取り組む食品ロス削減のアイデア集

『もったいない』って何だろう?親子で取り組む食品ロス削減のアイデア集
Expert's Guide

『もったいない』って何だろう?親子で取り組む食品ロス削減のアイデア集

「食品ロス」は時折ネットニュースやテレビで話題になっている問題です。食品ロスのニュースを見ると、「うちも食材を無駄にしているかも」と気になってしまう方は多いのではないでしょうか。

この記事では、保育士兼ベビーシッターの原島円さんに、親子で楽しく取り組める食品ロス削減のアイデアを伺いました。日本の食品ロスの背景と食品ロスが環境に与える影響についてお伝えします。

またあわせて、親子で楽しく取り組める食品ロス削減のアイデアもご紹介しますので、『もったいない』という言葉の意味を、一緒に考えてみましょう。

食品ロスってどんな問題?まずは家庭の現状を知ろう

食品ロスという言葉はよく耳にするものの、「実際どれくらい発生していて、どこから出ているのか」までは意外と知られていません。この章では食品ロスの現状を、数字とあわせて整理していきます。

日本の食品ロスはどれくらい?

農林水産省の発表によると、日本では年間およそ464万トン(令和5年度推計値)の食品ロスが発生しています。さらに、食品ロスのうち、半分以上が企業や飲食店ではなく『家庭』から出ていることがわかっています。

「これくらい、いいか」と捨てている少しの食べ残しや使いきれずに捨ててしまう食材などが積み重なり、社会全体の食品ロスや環境への負担につながっているのが現状です。

参考:食品ロスとは 農林水産省

「食品ロス」と「フードロス」は何が違う?

最近よく耳にする「フードロス」と「食品ロス」は、どちらもまだ食べられるのに捨てられている食品のことを指し、同じ意味で使われることが多いです。家庭で食品ロスが発生する主なパターンは主に下記の3つがあります。

  • 食卓で残してしまう食べ残し
  • 買ったまま使わずに捨ててしまう廃棄
  • 皮や芯を厚く剥きすぎるなどの過剰除去

どれも「少し気をつければ減らせる」ものだからこそ、家庭内での食品ロス削減の取り組みが重要です。

『もったいない』って、なんだろう?

「もったいない」という言葉は、誰もが一度は聞いたことがある言葉だと思います。小さい頃に大人から言われたり、今では自分がママとなってお子さんに伝えていたりする方も多いのではないでしょうか。

「もったいない」の言葉の意味は頭で理解していても、子どもに説明するのは少し難しいですよね。ここでは、「もったいない」という言葉が本来持っている意味をわかりやすくお伝えしていきます。

「もったいない」の言葉の意味

「もったいない」と聞くと、「捨てるのが惜しい」という意味を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、それだけではなくもっと多くの意味が込められています。

食材だと、育ててくれた人や運んでくれた人、その命にまで感謝の気持ちがたくさん詰まっている言葉で、物だけでなく、命や時間、誰かの労力にも向けられる、奥深い日本語です。沢山の思いが一語に込められている言葉は、世界でも珍しいといわれています。

世界が注目した日本語「MOTTAINAI」

ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境活動家ワンガリ・マータイさんは、来日した際に「もったいない」という日本語に出会い、この言葉が持つ精神に深く感銘を受けました。「Reduce(減らす)」「Reuse(再使用)」「Recycle(再生利用)」、そして「Respect(尊敬)」までを一語で表現できる言葉として、世界に「MOTTAINAI」を発信したことは有名なエピソードです。

今の子どもに「もったいない」を伝える難しさ

現代は物が豊かで、欲しいものは何でもすぐに手に入る時代。だからこそ、今の子どもたちに口で「もったいないでしょ」と言うだけでは、言葉の意味が伝わりにくいのが現実です。

子どもたちは食べものが目の前に並ぶまでにどれだけの人や時間が関わっているか、想像しづらいでしょう。日々の暮らしの中で「もったいないね」を共有する小さな積み重ねが、子どもの感性を育てていきます。

親子で取り組める食品ロス削減のアイデア

食品ロスを減らす取り組みは、「食育」にもつながります。買い物をするところから調理、食べるところまで、毎日の食卓が、子どもにとっての学びの時間に変わるでしょう。

ここからは、買い物・食品の保存・調理・食卓の4つに分けて、親子で楽しめる工夫をご紹介します。年齢に合わせた関わり方のヒントも、あわせてお伝えします。

買い物|子どもと一緒に「必要な分」を考える

食品ロス削減は、買い物の前から始まります。買い物へ行く前に、子どもと一緒に冷蔵庫の中をチェックしてみましょう。「卵があと2個あるよ」「キャベツがまだ半分残ってる」と一緒に確認しながら買い物リストを作れば、買いすぎを防げるだけでなく、食材を「数える・覚える」ことにもつながります。

食品の保存|食材を「最後まで」使い切るために

購入した食材を上手に保存することも、食品ロス削減の大切なポイントです。使いきれない野菜は刻んで冷凍しておけば、次の調理にすぐ活用できます。

冷凍することで旨味成分が増す食材もあるので、子どもと一緒に調べるのも良いでしょう。「これは冷凍庫に入れよう」「これは早めに食べよう」と仕分けすることは、食材を大切にする感覚を育む良い機会になります。

調理|まるごと使う・リメイクを楽しむ

普段なら捨ててしまう野菜の皮や葉っぱも、立派な食材として活用できます。にんじんの皮はかき揚げにしたり、大根の葉はふりかけにしたりと、「これ、いつもなら捨てているね」と話しながら一緒に調理すれば、食育につながっていくでしょう。

また、前日の残った料理を別の料理に作り変える「リメイク料理」もおすすめの工夫です。「昨日のおかずが、今日は何に変わるかな?」とクイズ形式にすれば、子どもも楽しみながらお手伝いに参加してくれるはずです。

食卓編|「いただきます」をもう一度大切に

「いただきます」は、食材の命や食材に関わってくれた人々への感謝を表す言葉です。「このお米は農家の人が作ってくれているよ」や「お魚さんにも命があるんだよ」と一言添えることで、子どもの食材に対する興味につながるでしょう。

また、子どもが自分で食べられる量を考えて盛り付ける練習もおすすめです。最初は多く盛りすぎて残すこともあるかもしれませんが、失敗しても構いません。少しずつ「食べきれる量」を理解していくことが、食品ロス削減への一歩になります。

年齢別の関わり方

未就学の子どもたちには、「見る・触れる・嗅ぐ」など、五感を育てる体験を行うのがおすすめです。野菜の手触りや匂いを一緒に感じることで、食材への興味を持つことができるでしょう。

小学生になれば、調理のお手伝いを通して「食材を使い切る」感覚を学ぶことができます。一緒にニュースを見て、世界の食料問題について話し合うのも会話が広がり、大切な家族の時間になるでしょう。

『もったいない』を一緒に考える時間が、子どもを育てる

「食品ロスを減らしたい。」と思っていても、毎日完璧にやるのは難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。大切なのは結果や完璧さではなく、親子で一緒に向き合う時間です。ここからは、食品ロス削減に取り組むうえで家庭で意識したいポイントを解説します。

教えるより「一緒に感じる」

「もったいないからダメ」と叱るより、親子で一緒に体験し、子どもに感じてもらうことが「もったいない」を知るきっかけになります。冷蔵庫の中の食材を確認しながら「これ、まだ食べられるね」と言葉を交わしたり、野菜の皮を見て「何か作ってみようか」と相談したりなど、日々のやりとりの中で、子どもは「もったいない」の感覚を身につけることができるでしょう。

大人が口で「もったいないでしょ」と説明するより、親子で行動することで、学びにつながります。

完璧を目指さない

食品ロスの削減は、毎日完璧にやろうとすると長続きしません。「週末だけは冷蔵庫を見直す」「月に1回はリメイク料理デーにする」など、ゆるくて続けやすいルールを家族で決めてみると良いでしょう。

ママ・パパが楽しんでいる姿が、子どもにとってお手本になります。無理をせず、できる範囲で取り組むことで、家族の食品ロスに対する意識も変化していくでしょう。

冷蔵庫の中から、『もったいない』を考えよう

食品ロスは、ニュースで見るだけの問題ではなく、私たちの身近でも起こっている重要な問題です。今回ご紹介した食品ロスへの取り組みを家庭でも積み重ねることで、少しずつ環境への変化を生み出すことができるでしょう。

親子で食材と向き合う時間は、食品ロス削減はもちろん、『もったいない』という言葉を感じる時間にもなります。子どもにとって、ママ・パパと一緒に食について考える時間は、大切な食育活動です。ぜひ家族で楽しみながら、できることから始めてみてくださいね。

原島円さん、毎日の暮らしの中で子どもと一緒に温かく「食」を育むためのヒントをありがとうございました。

「教えるよりも一緒に感じること」「完璧を目指さず、ゆるくて続けやすいルールを家族で決めること」など、今日から冷蔵庫を開けるのが少し楽しみになるような素敵なアイディアに、肩の力がふっと抜けた方も多いのではないでしょうか。毎日の食卓で、完璧なエコを追求することだけが正解ではありません。

「昨日のおかずが今日は何に変身するかな?」と親子でワクワクしたり、少しの失敗も笑い合ったりすること。そんなふうに五感で楽しむ日常のひとコマにこそ、おうちの中をCOZYで愛おしい空気で満たす大切なエッセンスが隠されています。

周囲の便利なアイテムやライフスタイルに合わせながら、ママ自身がHAPPYな気持ちで心地よいサステナブルを取り入れていきたいですね。