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自宅で過ごすシニア犬との時間

自宅で過ごすシニア犬との時間
Expert's Guide

自宅で過ごすシニア犬との時間


ふと気づくと、愛犬の寝ている時間が少し増えていたり、歩くスピードがゆっくりになっていたり。

ずっと一緒に暮らしてきたからこそ、そんな小さな変化に戸惑いや不安を感じることがあるかもしれません。

年齢とともにこれまでと同じようにはいかないことも増えてきますが、暮らし方を少し見直してあげることで、愛犬との時間はもっと穏やかで愛おしいものになっていきます。

今回は、シニア犬に起こる変化や、お家で心地よく過ごすための生活環境づくりのヒントを、獣医師の葛野莉奈さんに伺いました。


大切な愛犬も、いつかはシニア犬になります。

シニア犬になると、体の機能や心の状態にさまざまな変化が現れます。

そんなとき、大好きな家族と一緒に過ごせる自宅は、愛犬にとって安心できる場所になるはずです。

また、シニア犬となった愛犬が、慣れ親しんだ場所でできるだけ負担を感じずに過ごせるよう、飼い主さんも愛犬の変化をしっかり理解してあげることが大切です。

愛犬に起こる体の変化を受け止め、生活環境やお世話の仕方を見直してあげましょう。


シニア犬に起こり得る体の変化とは?

シニア犬になると、人間と同じように体の器官や機能が変化します。

これまでと同じ生活を続けていると、不便に感じたり、体に負担がかかってしまうこともあるでしょう。

そのため、愛犬が長く健康で快適に過ごせるように、まずは愛犬の体の状態をきちんと理解し、過ごしやすい環境を整えてあげることが大切です。


関節や筋肉量の変化など運動機能の低下


シニア犬になると、関節の変形が少しずつ進み、変形性関節症を発症したり、筋肉量が減少したりすることがあります。

変形性関節症では、犬が痛みや違和感を感じるようになり、これまでのように素早く動いたり、長時間同じ姿勢を続けたりすることが難しくなることがよくあります。

犬は、痛みや違和感の種類によってさまざまなサインを出します。

たとえば、歩くときの歩幅が変わったり、体重がかかると痛みが出るときは、小走りやギャロップのように歩き方のリズムが変わることがあります。

そのため、普段の散歩や室内での歩き方を観察する習慣をつけましょう。

さらに、筋肉量が減ることで、同じ姿勢を保ちにくくなったり、これまでと違う姿勢をとるようになることもあります。

長い距離を歩くのが難しくなる場合もあるので、体重の変化だけでなく、体型の変化にも注意してあげてください。


消化器や循環器など各器官の機能低下


目に見えない体内の器官も、加齢とともに機能が低下します。

たとえば、循環器の機能が低下すると、心臓が全身や肺へ血液を送り出す力が弱くなり、循環不全を起こしたり、心臓に大きな負担がかかったりします。

また、呼吸器の機能が衰えることで呼吸がしにくくなったり、体全体へ十分な酸素が行き渡りにくくなったりする場合があります。

これらはいずれも、程度によっては命に関わる危険があるため注意が必要です。

さらに、加齢による消化機能の低下も起こります。

そのため、年齢を重ねると食事量が減ったり、便の状態に変化が見られたり、食べている量のわりに体重が思うように増えなかったりするなどのケースもあるでしょう。

このように、シニア犬の体にはさまざまな変化が現れます。

それに合わせて、食事の質や散歩時間、かかりつけの獣医師の指示に基づく投薬内容など、生活環境を見直す必要が出てくることもあります。


認知機能の低下


シニア犬になると、視覚や嗅覚、聴覚などの感覚が衰え、脳の働きも以前より低下しやすくなります。

また、認知症のような症状があらわれることもあり、加齢によって認知能力が大きく変化することがあります。

たとえば、空間を認識する力が弱くなり、壁などの障害物をうまく避けられなくなる場合があります。

さらに、生活リズムが昼と夜で逆転したり、以前よりも不安を感じやすくなったりすることが見られます。

このように、認知能力や五感が低下すると、暗い場所が見えづらくなって不安になったり、音が聞こえにくくなって急に触られると驚いてしまったり、においを感じ取りにくくなって自分のいる場所がわからなくなり、パニックに陥るといった変化が見られることもあります。

そのため、愛犬が安心して過ごせるように、環境づくりに気を配ることが大切です。


シニア犬が快適に過ごすために生活環境を見直そう

シニア犬になると体に変化が現れ始め、若いころと同じ環境では愛犬が過ごしにくくなることがあります。

そのため、愛犬が無理なく生活できるように、体の状態をきちんと把握し、過ごしやすい環境を整えてあげる必要があります。

健康で快適な毎日を長く送れるよう、生活環境を見直すことが大切です。


シニア犬が一番多く過ごす場所は快適?


愛犬と飼い主さんの関係性やライフスタイルによって、家庭で愛犬が最も多く過ごす場所はさまざまです。

例えば、ひとりで静かに過ごすことを好む犬もいれば、家族が集まる場所で一緒に過ごすことで落ち着く犬もいます。

また、クレートのような狭いスペースに入っているほうが安心する犬もいます。

どのような環境で落ち着くかは、愛犬がこれまでどんな生活を送ってきたかによっても異なります。

これまでひとりで過ごすのが好きだった愛犬でも、シニア期になって視覚や聴覚が低下してくると、不安を感じやすくなり、家族と一緒にいることを以前より好むようになる場合があります。

そのため、愛犬にとってどのような環境が安心できるのかを見極めることが大切です。

シニア犬になると、体位を変えにくくなるため、床ずれができやすくなります。

そのため、ベッドをクッション性の高いものにするなど、愛犬が快適に過ごせるような工夫が大切です。

また、シニア犬になると起こりやすい

  • 体温調節の難しさ
  • 関節の違和感や痛みによる運動能力の変化
  • 感覚の衰えに伴って警戒心が強くなりやすいこと

なども考慮しましょう。

ポイントを押さえた環境を整えてあげることで、愛犬が自分の力でその場所まで移動しやすく、快適に過ごせるように工夫することをおすすめします。


適度な運動ができる環境づくりやサポート体制の見直し


シニア犬になると、性格は穏やかになり、消耗しやすくなった体力を温存するために眠る時間が長くなる傾向があります。

また、筋力や体のさまざまな器官の機能が低下することで、疲れやすくなるといった変化も見られますが、シニア犬であっても気分転換をしたい気持ちや体を動かしたいという気持ちは残っています。

しかし、思うように体を動かせなかったり、運動による消耗が大きくなったりして、愛犬にとっては負担になることもあるでしょう。

筋力の維持や運動のためには、飼い主さんがサポートして、できるだけ愛犬の負担を減らしながら体を動かせるようにしてあげることが大切です。

たとえば、動きやすくするために家の段差を減らしたり、動きたいという意思を見せたときは、市販の歩行補助ハーネスやタオルを使って愛犬の足腰への負担を和らげてあげたりするなど、飼い主さんのサポートが欠かせません。

さらに、無理をしてけがをしたり、痛みを感じながら動こうとする場合は、飼い主さんが止めてあげることも必要になるでしょう。


シニア犬が不安や不快感を感じにくい環境づくり


シニア犬になると感覚が鈍くなり、不安を感じやすくなるため、ひとりで眠れなくなったり、人の気配がなくなったときに大きな声で鳴いて飼い主さんを呼んだりするなど、性格や人への反応が変化することがあります。

そのような不安をやわらげるために、お留守番中や一緒にいられないときは、飼い主さんの声を流せる見守りカメラや安心できる音を愛犬の近くで流しておくと、愛犬が落ち着きやすくなります。

また、シニア犬は消化器や運動能力が衰えてくるため、排せつの頻度が変わり、粗相が増えることがあります。

このような場合は、ベッドを洗える素材のものにする、おむつを使う場合はこまめに交換するなど、不衛生な状態で愛犬が不快にならないように配慮することをおすすめします。


PALOPAのアイテムでシニア犬に快適な生活を

体の機能が衰え始めたシニア犬が快適に過ごすためには、飼い主さんのサポートがとても大切です。

また、飼い主さん自身のライフスタイルを大切にしつつ、無理のない範囲でできるサポート方法を見つけることもポイントです。

PALOPAには、飼い主さんの大切な愛犬をサポートするために役立つアイテムがそろっています。

そこで、シニア犬と生活している方におすすめのアイテムをご紹介します。


Dog Bed Donut

「Dog Bed Donut」は、耐久性に優れた中材を使用しているため、長期間使っても型崩れしにくい構造です。そのため、床ずれが心配なシニア犬でも、ふわふわとしたクッションで快適に過ごせます。

また、裏面には滑り止めのコーティングが施されているので、足腰が弱くなったシニア犬でも、滑らずに安心してクッションの上に乗れます。

カバーは簡単に取り外せて、自宅で洗濯することが可能です。

シニア犬は粗相が増える場合がありますが、カバーをこまめに交換することで、衛生面にも配慮しながら、気持ちよく過ごしてもらえるでしょう。

Dog Bed Donutのアイテム詳細を確認する>

Greta

「Greta」はショルダータイプのお散歩バッグです。

「シニア犬になぜお散歩バッグが必要なのだろう?」と疑問に思う方も多いかもしれません。

しかし、Gretaの使い方はお散歩の場面だけにとどまりません。

メインの収納部分にはファスナーが付いており、安全性にも配慮した作りとなっています。

シニア犬になると、体調が急に変化して病院を受診しなければならない場面が増えます。

また、急いで受診しなければならないとき、必要なものをその場でまとめていると、出発までに時間がかかってしまうこともあるでしょう。

そのため、受診用のバッグとしてあらかじめGretaに愛犬の保険証や医療費の支払い用クレジットカード、状態の記録メモなどを入れて準備しておくのがおすすめです。

いざ受診が必要になった際には、Gretaをそのまま持ち出して愛犬と動物病院へ向かうことができ、スムーズに対応できます。

さらにショルダータイプなので、両手が自由になり愛犬のケアもしやすくなっています。

Gretaのアイテム詳細を確認する>

まとめ

どんなに年をとってシニア犬になっても、家族の大切な一員であることに変わりはありません。

愛犬が家族と快適に過ごせるように、体の変化や今の暮らし方を一度見直してみてはいかがでしょうか。

愛犬の体調や変化にしっかり寄り添うことで、きっと一緒に過ごす時間がより豊かになり、絆も深まるはずです。

その絆づくりのお手伝いをできれば、とても嬉しく思います。

 


葛野さん、ありがとうございました。

年を重ねていく愛犬を前にすると、さびしさや戸惑いがふとよぎる瞬間もあるものですが、「変化を受け止め、暮らしを少し整えてあげる」という姿勢があれば、その変化さえもかけがえのない思い出になっていくのかもしれませんね。

すべての変化に完璧に応えようとしなくても大丈夫です。

愛犬のペースに寄り添いながら、これからの毎日がご家族にとって穏やかで温かいものになりますように。