
赤ちゃんの水分補給はいつから?離乳食期に知っておきたい飲み物の選び方と飲まないときの工夫
離乳食が始まる頃になると、ふと気になり始める赤ちゃんの水分補給。
「母乳やミルクだけで足りているのかな?」「そろそろ麦茶の練習を始めたほうがいい?」と、小さなことひとつとっても迷ってしまいますよね。
特に汗をかきやすい季節やお出かけのときは、「脱水になっていないかな」と心配が尽きないもの。
今回は、そんな赤ちゃんの水分補給を始めるタイミングや飲み物の選び方、そして思うように飲んでくれないときの寄り添い方について、管理栄養士の佐藤先生に詳しく教えていただきました。
数字やマニュアルに縛られすぎず、肩の力を抜いて進めていけるヒントを見つけてみてくださいね。
赤ちゃんの水分補給はいつから始める?

赤ちゃんの水分補給は、離乳食が始まる頃から少しずつ進めていきます。
離乳食が始まる前の赤ちゃんは、基本的に母乳やミルクから必要な水分を摂れています。そのため、必要以上に脱水を心配して「水や麦茶を飲ませなきゃ!」と焦る必要はありません。
離乳食が始まり、母乳やミルクを飲む回数・量が少しずつ減ってくる頃が、水分補給について考え始めるタイミングです。
ただし、この時期の目的は「しっかり飲むこと」ではありません。まずは次のようなイメージで、少量から無理なく進めていきましょう。
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飲み物の味に慣れる
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コップやストローの練習をする
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お風呂上りや外出時など、決まったタイミングで飲む習慣をつける
初めはひと口だけでも問題ありません。赤ちゃんのペースに合わせて、少しずつ慣れていきましょう。
赤ちゃんに必要な水分量の目安
赤ちゃんに必要な水分量は、体重1kgあたり約100~150ml/日が目安とされています。
たとえば、体重7kgなら約700~1,050ml、体重8kgなら約800~1,200ml程度がひとつの目安になります。
ただし、これはお茶や水などの“飲み物だけ”の量ではありません。母乳やミルク、離乳食、スープ、果物などに含まれる水分も合わせた量です。 また、必要な水分量は次のようなことによっても変わります。
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月齢
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母乳やミルクの量
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汗の量
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季節
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活動量 そのため、「お茶を〇ml飲ませなきゃ」と数字だけを気にしすぎる必要はありません。 飲み物だけでなく、母乳・ミルクや食事も含めて、全体で水分が摂れているかを意識することが大切です。
赤ちゃんにはどのような飲み物がいい?

赤ちゃんの水分補給に使われることが多い飲み物には、主に次のようなものがあります。
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水・白湯
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麦茶
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イオン飲料
それぞれ向いている場面が異なるため、飲み物の特徴を理解して適切に与えることが大切です。
水・白湯
水や白湯は、糖分やカフェインなどを含まない、シンプルな飲み物です。食事にも合わせやすく、普段の水分補給として取り入れやすいのが特徴です。
特に白湯は、冷たい飲み物を嫌がるときやお腹を冷やしたくないときに使いやすい飲み物です、初めての水分補給にも向いています。
赤ちゃんの飲み物というと麦茶をイメージする方も多いですが、必ずしも麦茶である必要はありません。
実際には、麦茶より水を好む赤ちゃんもいます。麦茶を嫌がる場合は無理に慣れさせようとせず、水や白湯を取り入れても問題ありません。
麦茶
麦茶は、赤ちゃんの水分補給として広く取り入れられている定番の飲み物です。ノンカフェインでクセがなく、離乳食期から取り入れやすいことが特徴です。
「ベビー用」として売られている麦茶は、そのまま手軽に飲めるように飲みやすく作られています。
一方、大人用の麦茶は濃く感じる場合もあるため、水や白湯で倍程度に薄めてから与えましょう。
また、「麦茶」と記載されていても、商品によっては糖類や香料、果汁、甘味料などが含まれているものもあります。ベビー用ではない市販の麦茶を赤ちゃんに与える場合は、原材料を確認してできるだけシンプルなものを選ぶと安心です。
イオン飲料
イオン飲料は、脱水が心配な場面で水分や電解質(ナトリウム・カリウムなど)を補うための飲み物です。
そのため、発熱や下痢、嘔吐、大量に汗をかいたときなどには、水分補給をサポートする飲み物として役立ちます。
一方で、イオン飲料は普段の水分補給には向いていません。糖分や甘みが加えられている商品も多く、日常的に飲む習慣がつくと、次のようなことが起こる恐れがあります。
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水や麦茶を嫌がる
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甘い飲み物を好むようになる
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糖分の摂りすぎにつながる
そのため、日常的な水分補給としてではなく、体調不良時や汗をたくさんかいたときなど、必要な場面で上手に取り入れることが大切です。
赤ちゃんの水分補給はどのタイミングでする?
赤ちゃんの水分補給は、「こまめに少しずつ」が基本です。
赤ちゃんは、大人のように一度にたくさん飲むのではなく、少量を何回かに分けて飲むことが多いものです。そのため、生活の中で自然に飲めるタイミングを作ることがポイントになります。
特に意識したいタイミング
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お風呂上り
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外出後
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離乳食のとき
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起床後
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汗をかいたあと
特に夏は汗をかきやすいため、こまめに飲める機会を作ることが大切です。
また、外出先では遊びに夢中になって普段より飲まないこともあります。帰宅後やベビーカーから降りたあとなど、タイミングを決めて声をかけると習慣化しやすくなります。
赤ちゃんが飲み物を飲んでくれないときはどうする?

赤ちゃんが飲み物を飲んでくれないのは、珍しいことではありません。準備をしてもひと口で終わったり、遊び始めたり、口から出してしまったりすることもあります。
そのようなときは、次のような工夫を試してみてください。
水分補給のタイミングを変えてみる
水分補給のタイミングを固定化すると、比較的スムーズに飲めるようになることがあります。
たとえば、お風呂上りや外遊び後、起床後、離乳食時など、喉が乾きやすいタイミングをある程度決めておくと、習慣化しやすくなります。
温度や容器を変えてみる
飲み物の温度や飲む容器を変えるだけで、飲みやすさが変わることもあります。
赤ちゃんの好みや気分によっても飲みやすさは変わります。常温や少し冷ため、コップやストローなど、さまざまなパターンを試してみましょう。小さな工夫がきっかけになることもあります。
食べ物から水分を摂る
水分補給は、飲み物だけにこだわる必要はありません。たとえば、次のような食べ物からも水分を摂取できます。
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みそ汁
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スープ
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豆腐
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ヨーグルト
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果物
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ゼリー 水分補給としての飲み物をなかなか飲んでくれないときは、離乳食で水分が多めのメニューを意識的に増やしてみるのもおすすめです。
また、月齢によっては、麦茶をゼリー状にするなど、食べやすい形にアレンジすると受け入れやすいこともあります。
水分不足のサインは?

赤ちゃんは自分で喉の渇きを伝えられないため、周囲の大人がいつもと違う様子や水分不足のサインに気づいてあげる必要があります。
たとえば、次のような状態は水分不足による脱水症状のサインのひとつになることがあります。
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おしっこの回数が少ない
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唇や口の中が乾いている
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機嫌が悪い
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ぼーっとしている
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泣いているのに涙が出ない このほかにも、顔色が悪い、ぐったりしているなどの様子がある場合は、早めに受診しましょう。
まとめ
赤ちゃんの水分補給は、母乳やミルクを基本にしながら、離乳食開始頃から少しずつ進めていきます。
普段の水分補給には、水・白湯・麦茶などのシンプルな飲み物を中心に取り入れましょう。イオン飲料は、必要な場面で上手に活用することが大切です。
また、赤ちゃんによって飲み方には個人差があります。 毎回完璧を目指そうとせず、食事からの水分も取り入れながら、赤ちゃんに合った方法で無理なく続けていけるとよいですね。
管理栄養士の佐藤先生、赤ちゃんの体の仕組みに寄り添った、優しく丁寧な解説をありがとうございました。
「〇ml飲ませなきゃ」と数字ばかりを追ってしまうと、せっかく用意したお茶を拒まれてしまったときに、なんだか悲しい気持ちになったり焦ってしまったりしますよね。
でも、スープや果物の水分も含めてトータルで捉えればいいということや、麦茶ではなくお水が好きならそれでも大丈夫というお話を伺えて、張り詰めていた気持ちがふっと軽くなるのを感じます。
お互いに心地よいタイミングを見つけながら、無理なく水分補給を行えたらいいですね。



