
【保育士監修】サステナブルって何?家族で一緒に始める環境にやさしい暮らし
「サステナブル」という言葉は、いろんな場所で見かける機会がありますよね。しかし、実際には意味をわからずに聞き流してしまっているママ・パパも多いのではないでしょうか。この記事では、保育士兼ベビーシッターの原島円さんに、子どもの目線に合わせた伝え方や、ゲーム感覚で楽しめるサステナブルなアイディアを伺いました。サステナブルの意味をわかりやすく解説します。
また、家族で楽しく取り組めるエコ習慣をご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
サステナブルってどういう意味?

サステナブル(sustainable)は、英語で持続可能なという意味の言葉です。「サステナブルな暮らし」と聞くと難しそうですが、「地球や社会に負担をかけずに、長く続けられる生き方」のことをさします。
下記ではサステナブルな暮らしが注目されている理由と子どもへのわかりやすい説明方法をお伝えします。
「持続可能」をわかりやすく子どもに伝えると?
「サステナブル」という言葉を子どもに説明するときは、言葉の選び方や伝え方に悩みますよね。たとえば、「地球はみんなのおうちだよね。ゴミを散らかしたりすると、おうちがどんどん汚れてしまう。サステナブルは、『おうちをきれいに保って、ずっとみんなが住めるようにしようという考え方』なんだよ。」などと子どもの目線で伝えることで、環境問題が身近なものになるでしょう。
日常生活の中でのサステナブルな行動
サステナブルな行動は、私たちの日常の中にたくさんあります。電気をこまめに消すことやゴミをしっかり分別する、マイバッグを持って買い物に行くなど、一つ一つの小さな積み重ねがサステナブルな行動につながっています。
「サステナブルな行動」は特別なことと考えがちですが、いつもの暮らしをちょっと意識するだけで始めることができます。
サステナブルが注目されている理由
地球温暖化や海のプラスチックごみなど、環境問題がどんどん深刻になっていることは、ニュースやSNSで目にしたことがあるママ・パパも多いのではないでしょうか。現在では、国や企業だけでなく、一般の家庭でも環境にやさしい行動を実践しようという意識が広がっています。
特に子育て世代を中心に「サステナブルな暮らし」への注目が高まっており、家庭でのエコ習慣の積み重ねは地球にやさしいだけでなく、子どもたちの未来を守ることにもつながるでしょう。
子育てとサステナブルな暮らしのつながり

「サステナブル」は環境のための活動というイメージが強いですが、子育てとも深く結びついています。毎日の暮らしにサステナブルな行動を取り入れることで、子どもにとっても、ママ・パパにとってもうれしい変化が生まれます。
ここでは、子育てとサステナブルのつながりや、家庭でサステナブルな行動を実践するメリットをわかりやすく解説します。
環境問題を考えるきっかけになる
サステナブルな取り組みを意識していると、子どもから「なんでゴミを分けるの?」「どうして電気を消すの?」と聞かれることもあるでしょう。「地球のためだよ」と繰り返し話すことで、子どもが環境問題を考えるきっかけにつながります。
また説明するよりも、親子で一緒に体験することで子どもの心にもしっかりと残りますよ。
ものを大切にする習慣ができる
サステナブルな暮らしの基本は、本当に必要なものを選び、長く愛用することです。ママ・パパが、ものを大切に使う姿を見せることで、子どもにも自然と気持ちが伝わります。
安易に買いすぎず、一つのものを大切にする習慣は、子どもの豊かな心を育むことにもつながるでしょう。
家の中をスッキリさせて毎日の育児をラクに
「必要なものだけを持つ暮らし」が定着することで、家の中がスッキリ整いやすくなります。家の散らかりが減ると、毎日の片付けの負担も大幅にカットできるでしょう。
ものが少ないゆとりのある空間はママ・パパの育児ストレスを軽くし、家族みんなが穏やかに過ごせる環境になりますよ。
子どもの好奇心を育てる
サステナブルな暮らしの中には子どもの「なぜ?」「どうして?」を引き出す場面がたくさんあります。子どもの好奇心に向き合うことで、子どもの探求心や思考力が育まれるでしょう。
環境のために良いことが、子どもの学びのきっかけになるのがサステナブルな暮らしの魅力の一つです。
【保育士が解説】子どもと一緒にできるエコ習慣アイディア

サステナブルな暮らしは具体的に「何から始めたらいいかわからない」と感じているママ・パパも少なくありません。できることから親子で一緒に始めてみましょう。
ここからは家族で楽しめる家庭内のエコ習慣を5つご紹介します。
クイズでゴミの分別とリサイクル
毎日のゴミ出しは、絶好の学びのチャンスです。「これはプラスチックかな?燃えるゴミかな?」と子どもにクイズを出して、一緒に分別してみましょう。
また、空き瓶や段ボールをリサイクルボックスへ出す際に「これは〇〇に生まれ変わるよ」などと話すと、ものが循環する仕組みに興味を持つきっかけになります。
「おうちパトロール」で楽しく節電・節水
節電や節水は、子どもを「パトロール隊長」に任命して、ゲーム感覚で取り組むのがおすすめです。「お水や電気は大切な宝物だよ」と伝えながら、歯磨き中の止水やシャワーの短縮を一緒に実践したり、部屋を出るときの消灯や、使っていないコンセントを抜くチェックをお願いしてみましょう。
役割があることで、子どもは「自分は頼りにされている」と感じることができ、責任感をもって取り組むことができますよ。
お買い物でエコ体験を
いつもの買い物も、少しの工夫でサステナブルな行動に変わります。マイバッグを持参することや、食品ロスを防ぐために冷蔵庫をチェックしてから出かける習慣を、お子さんと一緒に楽しんでみてください。
また、新品を買うだけでなくリユース品を購入し活用することで、モノを循環させる大切さを感じる機会になるでしょう。「モノを大切にする」という習慣を親子で意識していきたいですね。
食品ロス削減!親子で変身クッキング
冷蔵庫の残った野菜や食材を使って「変身クッキング」を楽しむのもおすすめです。たとえば、余った野菜を刻んで「宝探しスープ」にするなど、名前をつけてクッキングをすることで、ワクワクしながら食品ロスの削減に取り組めますよ。
残った食材を使って親子で一緒にクッキングをする体験は食材を大切にする心を育みます。クッキングをする前に冷蔵庫の中を一緒にチェックして「今日は何を変身させる?」と相談するのも子どもにとって嬉しい時間になるでしょう。
自然とふれあう時間をつくる
サステナブルな意識の土台は、「自然が大好き!」という気持ちから始まります。週末は自然とふれ合える場所へ出かけ、季節の変化を家族で感じてみましょう。
また地域のゴミ拾いイベントに参加する体験も、社会性を育む素敵な機会になります。「大好きな場所をきれいにしたい」という気持ちは、将来「地球を守りたい」という心を育てるきっかけとなるはずですよ。
地元の自治体やNPOのウェブサイトをチェックして、参加できるイベントを探してみてくださいね。
子どもが楽しくエコ習慣を続けるために。ママ・パパができること

サステナブルな取り組みは無理をしすぎると長続きしない可能性もあります。子どもが楽しみながら続けるためには、ママ・パパの関わり方がとても大切です。
以下では、子どもが自分から楽しんでエコ習慣に取り組めるよう、ママ・パパが意識したいポイントをお伝えします。
子どもの「やってみたい」を大切にする
子どもが「やってみたい!」と気持ちが動く瞬間はとても重要です。一緒に取り組む姿勢を大切にしましょう。
大人から「やってみて」と伝えるより、子ども自身が興味を持って動くことで、子どもの主体性につながります。「どのゴミ箱に入れる?」「今日は何個の電気を消せた?」など、子どもに選ばせてみたり、判断をさせたりすることも効果的ですよ。
小さなことから一緒に取り組んでみる
「今日はエコバッグを持って買い物に行けた」や「電気を消すのを忘れなかった」など、ママ・パパが取り組む姿を見せることで、子どもの「やってみよう」という行動のきっかけになります。家族全員が一緒に行動することで、取り組みが習慣化するでしょう。
子どもができたことを一緒に喜ぶ
「ゴミを分別してくれてありがとう!」「電気を消してくれて助かったよ」などと、子どもの行動を積極的に認めて一緒に喜びましょう。小さな成功体験を積み重ねることで自己肯定感が高まり、子どもの「もっとやってみよう」という気持ちにつながります。
サステナブルな暮らしは親子で楽しむことから始まる(まとめ)
サステナブルな暮らしは、特別な知識や道具がなくても始めることができます。ゴミの分別や節電・節水など、生活の中の小さな積み重ねが、地球にも子育てにも良い変化をもたらしてくれるでしょう。
「サステナブルな暮らし」を難しく考えすぎず、家族でできることからはじめていきたいですね。
原島円さん、子どもたちのワクワクを引き出す、優しくて温かいエコの知恵をありがとうございました。
「おうちパトロール隊長に任命する」「余った食材を名前付きのスープに変身させる」など、日常のなにげない一コマを楽しいゲームに変えてしまうアイディアに、胸がじんわり温かくなったママやパパも多いのではないでしょうか。地球環境のため、と気負って完璧を目指す必要はまったくありません。親子で「次は何をパトロールしようか?」と顔を見合わせてクスッと笑い合えるような、心地よい空気感がおうちの中に流れることこそが、何より素敵なエコの一歩です。小さな「できた!」を家族みんなで喜び合いながら、HAPPYな未来へとつながるかろやかな毎日を、一緒に歩んでいきたいですね。



