
うちの子、鉄分足りてる?不足しがちな理由と離乳食にちょい足しで手軽に補給するコツ
「赤ちゃんは鉄分が不足しやすい」と聞いて、不安に感じたことはありませんか?
生後5~6か月ごろから離乳食が始まると、「鉄分をしっかり摂れているかな?」「何を食べさせればいいんだろう」と悩むママ・パパも多いものです。
今回は、赤ちゃんが鉄分不足になりやすい理由や、日々の離乳食に手軽にプラスできるアイデアについて、管理栄養士の佐藤先生にお話を伺いました。
鉄分について正しく知り、日々の離乳食に取り入れやすい工夫を知ることで、不安を減らしながら赤ちゃんの成長をサポートしていきましょう。
赤ちゃんが鉄分不足になりやすい理由
赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいるときに鉄分を体内に蓄えて生まれてきます。
しかし、この「貯蔵鉄」は生後6か月ごろから減っていくと同時に、著しい成長による必要な鉄分量も増えるため、母乳だけでは補えないこともあります。
実際に、鉄欠乏貧血は乳児期の後期(離乳期)に好発するとされているため、離乳食から意識的に鉄分を取り入れることが大切です。
参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準2025年版-5-10 鉄」
赤ちゃんの鉄分不足で見られやすい症状

鉄分が不足すると、次のような症状が見られることがあります。
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顔色が青白く見える
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なんとなく元気がない
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食欲が落ちている
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ぐずりやすい
ただし、これらの様子だけで鉄分不足と判断できるわけではありません。気になる場合は、小児科で相談してみると安心です。
【簡単チェック】赤ちゃんの鉄分は足りてる?
赤ちゃんに鉄分が大切とはいえ、毎日の離乳食でどのくらい摂取しているか計算するのは難しいものです。そこで、まずは離乳食の大まかな内容を振り返ってみましょう。
次のポイントに当てはまるかチェックしてみてください。
<鉄分チェックポイント>
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魚・肉・豆腐などのたんぱく質食材を毎食取り入れている
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しらすやきな粉、レバーなど、鉄分を多く含む食材を2~3日に1回以上取り入れている
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主食だけでなく、おかずもバランスよく食べている
すべて当てはまらなくても、心配しすぎる必要はありません。まずは、赤ちゃんに必要な鉄分量を知ることから始めましょう。
赤ちゃんは1日にどれくらいの鉄分が必要?

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、生後6か月~11か月の赤ちゃんの鉄分の推奨量は1日当たり4.5mgとされています。
これは、たとえばひきわり納豆なら約170g(約4パック分)、ゆで卵なら約6個相当です。通常の食事から十分な量を摂取するのは、簡単ではないとわかります。
なるべく鉄分を多く含む食材を選んだり、鉄分を強化した市販の食品を取り入れるなどの工夫が必要です。
参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準2025年版-乳児の食事摂取基準」
赤ちゃんの鉄分不足に役立つ食材
鉄分を多く含む食品の中から、比較的離乳食に取り入れやすい食材を選びましょう。次のような食材が役立ちます。
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レバー
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赤身の肉
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しらす
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小松菜
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ほうれん草
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大豆製品(豆腐・きな粉など)
また、鉄分は1食で多く摂るよりも、さまざまな食材を組み合わせながら少しずつ取り入れてしていくことがポイントです。
離乳食の進み具合に合わせて、無理のない範囲で意識してみましょう。
【すぐに試せる】いつもの離乳食に+αで鉄分補給

「鉄分の必要性や豊富な食材はわかったけど、実際にどのように鉄分を取り入れたらいいか迷う...」という場合は、ここで紹介する方法をぜひ試してみてください。
いつもの離乳食に「少し足す」だけの方法を取り入れてみましょう。手軽にできるひと工夫を紹介します。
粉末レバーを少量プラス
レバーは食品の中でも特に鉄分が豊富な食材ですが、下処理が大変で離乳食に取り入れるのはハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
その場合は、粉末タイプのベビー用食品を活用するのも一つの方法です。おかゆや野菜のおかず、スープなどに少量混ぜるだけで、手軽に鉄分をプラスできます。
においが気になる場合は、かぼちゃやトマトなど味のしっかりした食材と合わせると食べやすくなります。
きな粉をおかゆやヨーグルトにプラス
きな粉は大豆から作られており、植物性の鉄分を含む食品です。
おかゆやヨーグルトに少量かけるだけで、手軽に栄養をプラスできるだけでなく、ほんのりとした甘みで赤ちゃんにも食べやすいのが特長です。
まずは小さじ1/2程度から、様子を見て取り入れるとよいでしょう。
しらすの冷凍ストックをプラス
しらすは、たんぱく質と鉄分を含む食材です。
熱湯でさっとゆでて塩抜きをしたあと、月齢に合わせてペースト状や細かく刻んで冷凍しておくと、使いたいときに手軽に使えて便利です。
いつものおかゆや野菜のおかずに加えるだけで、栄養をプラスできます。
ベビー用オートミールを主食にプラス
離乳食の主食といえばおかゆが定番ですが、ときどきオートミールを取り入れるのもおすすめです。
ベビー用のオートミールは細かく加工されているため、お湯やミルクでふやかすだけで簡単に食べられる状態になります。
たとえば、以下の使い方ができます。
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おかゆの代わりにオートミール粥にする
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野菜ペーストやスープに混ぜる
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ヨーグルトに少量混ぜる
離乳食にも手軽に取り入れやすい食品です。
市販の鉄分入りベビーフードを上手に活用
鉄分を強化したベビーフードやベビー用シリアルなどを活用するのもひとつの方法です。
手作りの離乳食に少量混ぜたり、忙しい日の一食として取り入れたりすることで、無理なく鉄分補給ができます。
離乳食づくりは毎日続くものなので、市販品も上手に活用しながら負担を減らすことも大切です。
完璧じゃなくても大丈夫

離乳食は毎日続くもの。「今日も鉄分メニューを作らないと」と肩に力を入れる必要はありません。大切なのは、少しずつできる範囲で鉄分を取り入れることです。
毎食完璧にする必要はなく、数日単位でバランスを意識するだけでも十分。小さな工夫を積み重ねて、無理なく鉄分補給を続けましょう。
鉄分を意識しながら、無理なく離乳食を進めよう
赤ちゃんの鉄分は、生後6か月ごろから少しずつ不足しやすくなります。離乳食では、主食・たんぱく質・野菜をバランスよく組み合わせることを意識しましょう。
紹介した、粉末レバーやきな粉、しらす、ベビー用オートミールなどの取り入れやすい食材を活用し、できる範囲で少しずつ離乳食を進めていきましょう。
管理栄養士の佐藤先生、赤ちゃんの成長に優しく寄り添った、実践しやすいアドバイスをありがとうございました。
「1日に必要な鉄分量を普段の食事だけで摂るのは、実は簡単ではない」というお話を聞いて、むしろ肩の荷が下りた方も多いのではないでしょうか。完璧に手作りしなきゃと自分を追い込むのではなく、粉末レバーやきな粉をパラパラと「ちょい足し」したり、市販の鉄分入りフードを頼ったりすればいいんだと思うと、これからの離乳食作りがぐっと身軽なものに感じられますよね。
毎食完璧を目指さなくても大丈夫。ときには便利な食品を活用しながら、親子で「おいしいね」と笑い合える時間を積み重ねていくことも、離乳食を続けるうえで大切なことです。
数日単位でゆるやかに栄養バランスを意識しながら、無理のないペースで進めていきましょう。赤ちゃんにとっても、ママやパパにとっても、食事の時間が楽しいひとときになりますように。



